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6G コンシューマデバイス(1)

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6G コンシューマデバイス(1)

6G-1: エージェントを用いたスマートメイちゃんの拡張

エージェントを用いたスマートメイちゃんの拡張

3Dキャラクタとのリアルタイムでの音声対話が可能な音声インタラクションツールキットとして MMDAgentが提案されている.この MMDAgentの利便性を向上させるため,MMDAgentをAndroidスマートフォン上へ移植したスマートメイちゃんが提案されている. これらのツールキットにおいて採用されているFSTによるシナリオ定義では,複雑な対話シナリオの作成に限界がある. また,ネットワーク通信を使用する対話シナリオの作成にはプラグインとの連携が必要となる問題点がある. 本研究では,これらの問題点を解決するため,柔軟な動作が可能なソフトウェアエージェントを基盤としたスマートメイちゃんの拡張機能について提案する.

6G-2: Android端末省電力化のためのブロードキャストインテント情報の調査

Android端末省電力化のためのブロードキャストインテント情報の調査

近年スマートフォン端末が爆発的に普及し,その消費電力の低減は非常に重要な課題の一つとなっている. スマートフォン端末におけるバッテリ消費の原因として, 主に「ディスプレイ」,「通信機能」,「CPU使用率」の三点があげられるが, これら三点の主要因すべてに深くリンクしているのがアプリケーションであり, 端末のバッテリ消費に大きな影響を与えていると考えられる. 本研究では,Androidアプリケーション特有のブロードキャストインテントに着目し, それによって誘発されるアプリケーションの振舞いや連鎖状況を詳しく解析することで, 端末のバッテリ消費を削減することを目的とする. アプリケーション,ブロードキャストインテント,電池消費の因果関係を明らかにしていくことで, 最終的にAndroid端末の電池消費削減を目指した検討を行う.

6G-3: Thick/Thinクライアント切換え制御システムのAndroid端末への実装

Thick/Thinクライアント切換え制御システムのAndroid端末への実装

近年,無線通信やモバイル通信の高速化が急速に進んだことにより,クライアント側はコマンド入力や画面表示などの限定的な処理のみを行い,サーバ側に処理を全面的に頼る,Thinクライアントモデルとして機能する端末が増加した.一方,モバイル端末では,スマートフォンの高機能化が進んでいる.スマートフォンは,クライアント側にデータを保持し計算処理も主にクライアント側で行うThickクライアントモデルとして動作し,「持ち運べるコンピュータ」としての役割が期待されている.ここで,スマートフォンやタブレットのようなモバイル端末をThick/Thinクライアントどちらの形に進化させていくべきなのかということが論点となる.しかしスマートフォンのアーキテクチャは,リソースの制約や,プログラミングおよび実行環境が組込みシステム向けとなっていることなどから,汎用PCとは大きく異なることにより,これまでのThick/Thinクライアントモデルの議論は,クライアント側に汎用PCを用いる事が多かった.これに対し本研究では,汎用PCと環境が大きく異なるAndroid端末において,Thick/Thinクライアントモデルを議論し,両者を環境に応じて切り換えて扱うことを可能にする制御システムの実装を提案する.また,これを実現するための各要素の具体的な実装例や,その実用例を示す.

6G-4: AndroidOSにおけるアプリケーション起動履歴を用いたプロセスメモリ管理

AndroidOSにおけるアプリケーション起動履歴を用いたプロセスメモリ管理

近年,Android OS は様々なデバイスで採用されており,普及率も高く重要性が高まっている.Android OSには,low memory killer と呼ばれる独自のプロセスメモリ管理システムが搭載されており,メモリ不足時には既定の基準に従いプロセスを強制終了し空きメモリを確保する.このプロセスの強制終了により,再度同じアプリケーションを使用する場合にプロセスの再起動の時間が必要となり,ユーザの利便性を低下させることがある.本研究では,LRUに基づく強制終了プロセス選定手法,アプリケーションの起動時間に基づく手法,メモリ使用量に基づく手法,およびこれらを組み合わせた手法を提案する.そして,これら提案手法をAndroid OSに実装し,実機においてこれら提案手法を評価した結果を示す.さらに,これら提案手法とAndroid OS標準手法におけるプロセスの新規起動,再開状況の詳細を示し,提案手法の有効性に関する考察を示す.

6G-5: RGB値制御によるAndroid端末のディスプレイにおける消費電力の低減

RGB値制御によるAndroid端末のディスプレイにおける消費電力の低減

近年,スマートフォンやタブレットPCが普及し, Android OSが注目されている. Android搭載端末をはじめとするスマートフォンの問題点の一つに,消費電力があり,ユーザの意識調査では最大の不満点となっている.本研究では,特に消費電力の大きいディスプレイに着目し,表示内容を変更させることにより,消費電力を抑える手法を提案する.本研究ではディスプレイ表示のRGB値の変更により電力が変化するディスプレイを想定し,RGB値の制御により消費電力を削減する手法についての考察を行った.端末の表示のRGBデータを取得し,RGB値を減少させる強さを表わすチューニングパラメータであるTHSHを設定し,RGB値がTHSH以下であればRGB値を半減させ,THSHよりも値が大きければRGB値をTHSH/2だけ減少させ,そのRGB値を表示内容とする.また,提案手法の有効性を評価するために,通常手法(端末の明るさ設定)で消費電力を抑えたときと,提案手法を用いて消費電力を抑えたときの電流値を計測した.次に,通常手法と提案手法において,ほぼ同等の消費電力のときにどちらの手法による表示方法が見やすいかを主観評価により調査した.評価結果は,提案手法の方が高い評価を得ることができた.
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