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6C Webサービス

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6C-1: マルチディスプレイ・レスポンシブウェブシステムにおける複数ブラウザ間の状態共有

マルチディスプレイ・レスポンシブウェブシステムにおける複数ブラウザ間の状態共有

スマートフォンやスマートテレビをはじめ,ネットワークに接続可能なディスプレイ搭載機器が普及し,ユーザはそれらを複数種類所持するようになった.今後,ユーザがそれぞれの機器の特色を活かしながら同時に組み合わせて利用することが想定される.一般に,複数の機器を連携させるアプリケーションは単体の機器上で動作するアプリケーションよりも設計や実装が難しい.我々はこれまで,複数の機器のブラウザが連携して動作する新しいウェブ体験「マルチディスプレイ・レスポンシブウェブ」を提案してきた.本稿では,マルチディスプレイ・レスポンシブウェブシステムを動的なウェブページに適用するにあたり必要なページ状態の共有について検討した方式について述べる.

6C-2: 口コミに含まれる感情語を利用した観光地分類の検討

口コミに含まれる感情語を利用した観光地分類の検討

近年,インターネット上では,FacebookやTwitterにおける日記やamazon.comや食べログにおける口コミなど,ユーザからの投稿を利用したサービスが数多く普及している. これらのサービスに寄せられる投稿の中には,楽しい,きれいといった感情が含まれており, 解析によってそれらを明らかにすることで,有用なデータを導き出すことが可能であると考えられる. そこで本研究では,口コミに含まれる感情に着目し,口コミに含まれる感情語を利用した観光地分類の検討を行う.

6C-3: 既存Webアプリケーションの操作記録を用いたスマート端末向けWebアプリケーション生成方式

既存Webアプリケーションの操作記録を用いたスマート端末向けWebアプリケーション生成方式

スマートフォンなどのスマート端末からPC向けに構築済みの既存Webシステムを使う機会が増えてきているが,スマート端末のPCとは異なる特性のためにそのままでは満足する操作性を得られないことが多い.一方,スマート端末に対応するためにPC向けに正常に動いている既存システムに手を入れることには,リグレッション発生などのリスクを伴う. そこで本論文では,ブラウザから既存システムを操作した際に得られるHTTP通信や画面の記録情報を用いて,既存システムの修正を行うことなしに,スマート端末向けWebアプリケーションを生成する手法を提案する.本手法では,何度アクセスしても変わらない項目については静的なHTMLコンテンツとして生成を行う事でキャッシュが効くようになる.また,利用者とのインタラクションを行う必要が無い処理を,単一のアダプタに集約して既存システムへアクセスすることで,通信数の削減による効率性向上効果や,画面数の削減による利用者の入力手番数削減効果が得られる.これらの効果によってスマート端末により適した状態で既存システムの利用が可能となる.

6C-4: YAMATO:超音波センサガジェット付スマートフォンを活用した屋内フロアマップ作成支援システムの実装と評価

YAMATO:超音波センサガジェット付スマートフォンを活用した屋内フロアマップ作成支援システムの実装と評価

近年,屋内向けナビゲーションの実現が望まれている. 本研究では,超音波センサガジェット付きスマートフォンを用いた屋内フロアマップ作成支援システム YAMATO を提案する. YAMATO では,ユーザが超音波センサガジェット付スマートフォンを手で所持し,壁に沿って歩行することで,低コストかつ少ない労力で屋内フロアマップを作成する. また,屋内ナビゲーションに必要とされる部屋一辺の長さ誤差 10% 以下で屋内フロアマップを作成する. 本システムを実現するにあたり,少ない測定回数での正確な部屋のサイズ・形状の推定方法が課題となる. 正確な部屋サイズ・形状推定を行う場合,1つの部屋に対し複数回測定を行い,測定データを単純平均することが考えられる. しかし部屋の一辺の長さ誤差 10%以下で推定を行うには,1つの部屋に対し相当回数の計測を行う必要があるため,測定の労力が大きい. そこで,ガウシアンフィルタと補正関数を用いてこの課題を解決する. また,部屋一辺の長さが短い部屋は,歩幅推定誤差の影響によって部屋の長さ誤差10%以下を達成できないという課題が存在する. そこで,部屋一辺の長さが短い部屋に対しては,互いに反対向きに実装した超音波センサの測定距離を加算することで,壁から壁までの距離を直接測定することで,この課題を解決した. YAMATO の評価のため,奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 A棟 4 階半分の屋内フロアマップを作成し,評価した.各部屋で 10 回の計測を行い,提案手法を適用した結果,1部屋を除き平均誤差10%以下でフロアマップを作成できた.

6C-5: 大規模無線センサネットワークにおける外乱を考慮したアーキテクチャ探索シミュレータの実装と評価

大規模無線センサネットワークにおける外乱を考慮したアーキテクチャ探索シミュレータの実装と評価

自然災害や老朽化に伴う構造物や崖面などの社会インフラの環境モニタリングにおいて、無線センサネットワーク(WSN)が着目されている。WSNに用いられるセンサノードはMEMSセンサおよびMCUと無線通信モジュールに有限のバッテリあるいはエナジーハーベスティング(EH)技術との組み合わせで実装されるが、より外乱の大きい自然環境下での長期安定動作といった観点ではまだ多くの課題を残している。本論文ではWSN技術の環境モニタリングシステムへの適用を想定したシミュレーション環境の提案と、これを用いた最適アーキテクチャの探索を行う。数百から数万ノード規模のWSNが電波干渉、通信距離に応じた無線ノイズ、発電量ばらつきなどの外乱の影響を受けながら動作する際の全体のビヘイビアを観測し、システム全体のエネルギー消費と冗長性の関連性をシミュレーションした。これにより、対象となるモニタリング対象の要求仕様を満たしつつ従来のゴシッピング型接続よりも13%エネルギー効率の良い最適解を得ることができた。
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